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フィラリア予防への想い

  • フィラリア症は、たった一匹の蚊から命に関わる病気を引き起こします。
    だからこそ、「予防こそが最善の治療」です。

    毎月の投薬には、大きな意味があります。
    それは、見えない危険から大切な命を守る行為であり、飼い主様と私たちが一緒に未来を支える約束でもあります。

フィラリア(犬糸状虫)予防・フィラリア症について

  • フィラリア症は、蚊によって感染する寄生虫(犬糸状虫)による心臓病です。
    感染すると心臓や肺の血管に寄生し、命に関わる深刻な症状を引き起こします。しかし 定期的な予防を続けることで、ほぼ100%防ぐことができる病気です。

予防期間について

  • ■ 基本の予防期間

  • 蚊が出始めて1ヶ月後〜蚊がいなくなって1ヶ月後まで
    5月〜12月までの8ヶ月、毎月末日の投与 が標準です。
    (地域の蚊の発生時期に合わせた最適な期間)
    蚊が発生しやすい高リスク地域では早めの予防(4〜12月)を、確実に予防したい方は通年予防がベストです。


  • ■ 治療としては “通年予防” が必要

  • 万が一感染していた場合、フィラリア症の管理治療=通年予防薬の投与 が基本になります。

  • ✔ ミクロフィラリアの増加を抑えるため
  • ✔ 新規感染を防ぎつつ、成虫が自然に寿命を迎えるまで安全に過ごすため
  • ✔ 予防薬自体が治療の一部となるため

  • そのため、当院では健康なワンちゃんも、感染が疑われるワンちゃんも「通年投与」を強く推奨しています。

フィラリアの生活環

  • 1. 蚊が感染犬からミクロフィラリア(幼虫)を吸血
  • 2. 蚊の体内で L1 → L2 → L3(感染幼虫) に発育
  • 3. 蚊が犬を刺す際、皮膚へ侵入
  • 4. 皮下〜筋肉内で L4 → L5 に成長
    (感染後50〜70日で血管内へ)
  • 5. L5が血流に乗って肺動脈へ到達
  • 6. 6〜7ヶ月で成虫となり繁殖開始
  • 7. ミクロフィラリアが血中へ戻り、再び蚊が媒介

  • →予防薬が効くのは“血管に入る前の幼虫”だけ。
  • 一度血管に入った成虫は、予防薬では駆除できません。

予防薬

  • ■ 予防薬の種類

  • ・おやつタイプ(チュアブル)
  • ・錠剤
  • ・スポットタイプ
  • ・注射タイプ(一年有効)
  • ・ノミ・マダニ・消化管寄生虫も同時に予防できる“オールインワンタイプ”

  • 体質やライフスタイルに合わせてご提案します。


  • ◎ 毎シーズン、投薬前にフィラリア検査が必要

  • フィラリア予防薬は、“感染していない犬にだけ安全に使えるお薬”だからです。
    万が一すでに感染している状態で予防薬を飲むと、体内の幼虫が一度に死んでショック症状(アナフィラキシー)を起こす危険があります。

  • また、

  • ・前シーズンの飲み忘れ
  • ・吐き戻しなどで薬が効いていなかった
  • ・蚊が多い地域で感染した可能性

  • などは、外見だけでは気づけません。

  • そのため当院では、毎シーズン開始前に「今感染していないこと」を確認する検査を必ず行っています。


  • 猫のフィラリア予防も重要
  • ・猫は少数寄生でも重症化しやすい
  • ・咳・呼吸困難・突然死のリスク
  • ・室内飼育でも蚊がいれば感染

  • → スポットタイプの予防薬で確実に予防できます。

フィラリア症

  • 人への影響は?

  • 人では成虫になれず、犬のような病気を起こすことはありません。
    まれに肺に小さな影を作ることがありますが、ほとんどが無害です。


  • ■ フィラリア症の症状

  • ・咳
  • ・疲れやすい
  • ・運動を嫌がる
  • ・お腹が張る(腹水)
  • ・呼吸困難
  • ・失神
  • ・重度では急死の可能性も

フィラリア症の治療について(当院の方針)

  • フィラリア症の治療は、成虫が心臓に寄生している状態で、非常にリスクの大きい治療です。
  • そのため、現在推奨される治療は

  • 👉 通年の予防薬(ミクロフィラリア抑制+再感染防止)

  • を中心とした「管理治療」です。


  • 【 1. 通年予防(治療の中心)】

  • 予防薬は

  • ・ミクロフィラリアの増殖を抑える
  • ・新たな感染を防ぐ
  • ・成虫が自然死するまでの期間を安全に過ごさせる

  • といった治療的な役割を持っています。

  • 現在のベストな治療として“毎月、年間を通して投与し続けること”が推奨されています。


  • 【 2. ボルバキア抑制:抗生剤(ドキシサイクリン)】

  • フィラリアの共生細菌「ボルバキア」を抑えることで、

  • ・成虫の寿命を縮める
  • ・炎症を抑える
  • ・肺血管へのダメージ軽減

  • が期待できます。


  • 【 3. 炎症・アレルギー対策:ステロイドなど】

  • 幼虫や成虫が死ぬ際に起こる炎症反応を抑える目的で使用します。

  • ⚠️ 成虫駆除薬(メラルソミン)について

  • メラルソミンは“ヒ素剤”で、決して安全な薬物ではありません。

  • ▼ リスク・副作用

  • ・血栓による急変
  • ・呼吸困難、呼吸促迫
  • ・嘔吐、下痢
  • ・震え、失神
  • ・死亡例も報告

  • さらに、投与後4〜6週間の絶対安静が必須 です。
  • そのため、当院では成虫駆除剤は使用せず、予防薬を中心にした管理治療を基本方針 としています。

まとめ

  • 最善の治療=予防です

  • フィラリア症は一度感染すると治療が難しく、治療中に重い副作用が出ることもあります。
  • しかし毎月の予防をしっかり続けることで、確実に防ぐことができます。
  • 大切なご家族を守るため、当院では 5〜12月の末日投与or通年予防 をおすすめしています。

よくあるご質問

ミ・マダニ予防

「小さな虫から、健康を守る。」

見えないリスクを防ぎ、快適で安全な毎日をサポートします。

ノミ・マダニ予防について

  • ノミやマダニは、犬猫のかゆみだけでなく、貧血・皮膚炎・寄生虫症・感染症など、さまざまな健康被害を引き起こす身近な外部寄生虫です。特に近年は気温の上昇により、活動時期が長くなり 一年を通して予防が必要 と言われています。

  • 〈ノミの一生〉

  • 倉敷 動物病院 ノミ
  • 卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫(吸血・産卵)
  • ・卵は環境中(カーペット・隙間)に落ちる
  • ・成虫の5%、卵と幼虫・さなぎが95%を占める(室内で爆発的に増える理由)

  • ■ノミが引き起こす主なトラブル
  • ① 激しいかゆみ、脱毛、湿疹
  • ② ノミアレルギー性皮膚炎(FAD)
  • ③ 瓜実条虫(サナダムシ)の感染
  • ④ 子犬・子猫では重度の貧血につながることも


  • 〈マダニの一生〉

  • 倉敷 動物病院 マダニ
  • 卵 → 幼ダニ → 若ダニ → 成ダニ
  • ・吸血しながら成長
  • ・野外だけでなく、玄関周りや植木鉢にも潜む

  • ■マダニが引き起こす主なトラブル
  • ① 吸血による貧血
  • ② SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの感染症を媒介
  • ③ 皮膚の腫れやしこり、二次感染
  • ④ 無理に引き抜くと口器が皮膚に残る危険あり

予防は「月1回」+「通年」が基本

  • ノミ・マダニは気温13℃以上で活発に活動しますが、室内では通年繁殖が可能です。
    そのため当院では 一年を通した予防 を推奨しています。


  • 予防薬のタイプ

  • 1. スポットタイプ(首元に滴下)
  • 簡単で確実。小型犬・猫に人気。

  • 2. チュアブルタイプ(おやつタイプ)
  • 嗜好性が高く飲ませやすい。シャンプーしても効果が落ちにくい。

  • 3. オールインワンタイプ
  • 蚊から感染するフィラリア予防と、ノミ・マダニ予防を1つでカバー。


  • ペットの性格や生活環境に合わせて、最適な薬をご提案します。


  • 室内飼育(猫も含む)でも予防が必要な理由

  • ノミ・マダニは「外に出ない=安全」ではなく、以下のような経路で室内へ侵入します。

  • ① 人の衣服や靴に付着して侵入
  • ② 玄関・ベランダ・窓際にマダニが入り込むことがある
  • ③ ノミはごく小さく、網戸の隙間や荷物に紛れ込むことも
  • ④ 室内で繁殖し、爆発的に増える可能性がある

  • 特にノミは家の中で卵・幼虫・さなぎを環境に残しやすく、一度発生すると全滅に時間がかかるのが特徴です。
  • そのため当院では、完全室内飼いの猫にも 「通年予防」を推奨 しています。


  • ノミ・マダニを見つけたら

  • 無理に引き抜いたり、市販薬で対処すると悪化することがあります。できるだけ早く当院へご相談ください。

人への影響について

  • ノミやマダニは、犬猫だけでなく人にも健康被害を及ぼす重要なzoonosis(人獣共通感染症)の原因になります。ペットを守ることは、ご家族の健康を守ることにもつながります。


  • ノミが人に与える影響

  • 1. 激しいかゆみ・発疹(ノミ刺咬症)
  • ふくらはぎ・足首を中心に赤い点状の発疹が多数見られます。強いかゆみが続くことも。

  • 2. 猫ひっかき病(バルトネラ症)
  • ノミが媒介する細菌により、リンパ節の腫れ・発熱・倦怠感が起こることがあります。

  • 3. アレルギー反応
  • 皮膚が敏感な方や小さなお子さまは、症状が強く出ることがあります。


  • マダニが人に与える影響

  • 1. SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
  • 発熱・倦怠感・嘔吐・下痢などを引き起こし、日本でも死亡例が報告される重篤なウイルス感染症です。

  • 2. ライム病
  • 発熱、遊走性紅斑(輪状の皮疹)、神経症状・関節痛を引き起こすことがあります。

  • 3. ダニ媒介脳炎
  • 発熱、神経症状などを起こすまれな感染症。

  • 4. 皮膚炎・しこり
  • 吸血部位が腫れたり、無理に取ると口器が皮膚に残り感染源になることも。

家庭でできるノミ・マダニ対策

  • ノミ・マダニは、ペットからだけでなく環境中に潜んでいることも多く、ご家庭全体の対策が大切 です。以下のポイントを意識することで、感染リスクを大きく減らすことができます。


  • 1. 室内環境を清潔に保つ

  • ①カーペット・ソファ・寝具を定期的に掃除機がけ
  • ②ペットのベッドや毛布は週1回以上の洗濯
  • ③床の隅・家具の下など、ホコリが溜まりやすい場所を重点的に清掃


  • ノミの卵・幼虫・さなぎの多くは環境中にいるため、掃除=予防の一部 です。


  • 2. ベランダ・玄関まわりの整備

  • ①植木鉢の下・落ち葉・湿った場所はマダニが潜みやすい
  • ②雑草を短く刈り、風通しを良くする
  • ③ペットを草むらに近づけないようにする


  • 3. 飼い主さまの衣服・靴からの持ち込み対策

  • ①アウトドアや草むらを歩いた後は衣服を払う
  • ②明るい色の服を着るとマダニの付着に気付きやすい
  • ③玄関で衣類をはたき、室内に入れない工夫を


  • 4. ペットのお手入れを習慣化

  • ①帰宅後に被毛を軽くチェック
  • ②ブラッシングでノミ・マダニを早期に発見
  • ③シャンプーはやりすぎず、皮膚バリアを守ることも重要


  • 5. お子さま・高齢者がいるご家庭の注意点

  • ①皮膚が敏感な方・免疫の弱い方は症状が強く出ることがあります。そのため特に以下を徹底することをおすすめします。
  • ②ペットと同じ布団で寝るのは控える
  • ③赤ちゃん・幼児のいる部屋には、ペットのベッドを置かない
  • ④高齢者や基礎疾患のある方は、ノミ・マダニ刺咬後に早めの受診を
  • ⑤ペットの予防薬は必ず毎月実施し、投与後の注意事項を守る

家全体で予防することが、家族の健康を守る第一歩

  • ノミやマダニの予防は、ペットだけでなく ご家庭全体を守る「トータル予防」 が大切です。
    特にマダニはペットの被毛に付着したまま室内に持ち込まれ、人に吸血することがあります。ノミは家の中で爆発的に増える性質があり、ご家族全体への被害につながる危険性があります。

  • そのため当院では、
    「ペットの通年予防は、ご家族の健康を守るためにも必要」 と考えています。

当院の思い

  • 大切な家族を感染症や皮膚トラブルから守るために、当院は 「予防こそ最大の治療」 という姿勢で診療を行っています。
    季節に関係なく、安心して過ごせる毎日のために、ペットの生活スタイルやご家族構成に合わせた最適な予防プランをご提案します。
    どうぞお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

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